梅澤 桃さん
30歳 夫30歳 妊娠5カ月
職業:会社員/夫 会社員
※取材時
梅澤 桃さん
30歳 夫30歳 妊娠5カ月 ※取材時
職業:会社員 夫 会社員

「妊活すれば1カ月でできる」
と思っていた。
- 妊活をはじめたきっかけは。
- 結婚して3カ月。ふたりとも子どもが好きだったのでそろそろ、と話していました。タイミングをはかって1カ月目にできなくて、正直ものすごく落ち込みました。私たちの周りはハネムーンベビーとかスムーズに妊娠している人ばかりで、子どもはすぐできるものと思っていたんです。今は知識があるので、妊活して約7カ月で授かったのは順調な方だとわかるのですが、その時はとてもショックを受けましたね。

忙しくてお互いピリピリ。
義務でするのがつらかった。
- 妊活中、何がつらかったですか。
- 妊活アプリの排卵日予測機能で、タイミングをはかっていました。でも夫の仕事が忙しかったり、私も自動車の教習所へ通っていて、だんだん義務感でするようになりました。夫が『今日は疲れたから寝たい』と言うようになり、ムリして夫婦仲が悪くなるくらいならと、半年経ったころに、タイミングを伝えるのをやめました。それから間もなく夫の仕事も一段落して、私も免許を取得してひと息。ちょうど排卵予測のアプリを2つ併用して、タイミングの取り方をちょっと変えて再チャレンジしたら妊娠しました。

私は感情的、夫は現実的。
男と女のすれ違い。
- ご主人とのコミュニケーションで何が難しかったですか。
- ある時『子どもができなかったらマンション買ってふたりで住もう』と言われて、夫は励ましのつもりだったのでしょうが、私はうなずけませんでした。またある時本当に子どもが欲しいのか口論になって、夫が『仕方ないじゃん、できないときはできないだろう!』と言うのに対し私は「子どもが欲しくないってこと?全然理解できない」の堂々巡り。夫は今できていない現実を伝えていただけですが、それが私にはあきらめに聞こえていました。これ、完全に男女の考え方の違いから来るすれ違いですよね。

夫なりの気遣い、
今はありがたく感じる。
- 振り返って気づくことはありますか。
- 今思うと、夫も普段からアンテナをはって、私を気遣ってくれていたんだなとわかります。TVで排卵検査薬のことを知り『やってみよう』と勧めてくれたり、『1年妊活してできなかったら病院に行こう。俺に原因があるかもしれないし』と言ってくれたり。
私もつらかったですが、夫も妊活途中、毎月訪れる“義務の日”がつらかったそうなんです。妊活中はどうしても落ち込みやすくてケンカしがちになるのですが、まずは夫婦が仲良く、いい関係でなければいけませんね。